〜最近の記録から一枚〜


最近の記録から一枚
No:85　終点安塚

NikonD4+AF-S VR Nikkor 300mm F2.8G ED(IF)+AF-S teleconverter TC17E��
1/320sec F5.6 ISO100※三脚使用

2015/09/13　宇都宮線　安塚〜西川田(安塚駅近く)で撮影

　久々の更新ですが、宇都宮線の現状報告という感じです。

　2015年9月9日、10日の台風通過の影響により鬼怒川が氾濫し、犠牲になられた方も出、多くの方が家を失ったり、避難するという惨状となりました。更には周辺では収穫を控えた稲穂も実っていたのがですが、これも被害を受けています。13日に現地に行きましたが、水は大分引いてはいたのですが、橋もそうですが収穫時期を控えた稲穂の状態にショックを受けた所もあります。

　今回崩壊した姿川第二避溢(ひいつ)橋ですが、避溢とは読んで字の如くですが、溢れるのを避けるという意味を持った設備です。こういった大雨時に盛土が溢れた水をせき止めてしまい、上流側を水没させてしまうのを防ぐ為に水を通すという意味もありますし、せき止めたままだと盛土の築堤にも悪影響が出るでしょうから鉄道施設を守るという意味も持っています。逆に言えば普段は水を通す場所ではなく、緊急時の水の逃げ道という意味なので、今回の様な想定を超える様な流水があった場合はこういう事態になってしまうのもある意味は想定されたのかもしれません。(想定外の事に想定も何もないでしょうけど…)

　現在宇都宮線は安塚と西川田がそれぞれ終点となり折り返し運転が行われていますが、やり方としては安塚なら上り側から走ってきて下り線側に入るのを上り線側にそのまま入線出来る様に信号設備等を調整し運行されていました。撮影画像を見てわかる様に安塚から宇都宮方の踏切内で撮影していますが、列車が接近しても踏切は降りない様になっています。特殊な扱いを行っているので、東武鉄道さんの規定は分からないのですが、場内に入ってくる速度は25km/hよりも更に遅い印象を受けました。紙で表示された行き先には普段通りワンマンとありますが、私が見た限りでは運転士以外にも乗務員さんが乗っており完全に一人での運転ではないようです。(扱いが特殊なのが影響しているかと思います。)

　そんな感じで主要な駅での分断ではなくあくまで走れる場所は全て走らせるという対応を取っているのは流石だなと感じました。分断された安塚〜西川田間は代行バスが運転されているのですが、やはりネックなのは孤立している西川田〜東武宇都宮間です。今後の復旧工事は大変と思われますが、一日も早い復旧を願ってやみません。
　
　

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