特集:北館林の8000系達。 Vol.19 続々廃車と試験塗装車

〜見慣れた光景の中に奇妙な光景〜

 2008年1月末から始まった東武8000系の廃車開始も、約3年が経過しました。伊勢崎線・日光線系統ではワンマン運転区間以外ではほぼ姿を消し、東上線でもワンマン以外は残す所あとわずかとなっており、8000系がまともに見れる路線と言えばついに野田線ぐらいになってしまいました。
 さて久々の更新となりましたが、平成23年11月25日に東上線・森林公園検修区の8138Fと8559Fが廃車回送されました。回送の2日前は東上線のファミリーイベントでこの2編成も森林公園検修区に展示され(8559Fは運転台体験に使用されています)、ファンと最後の別れを済ましてからの回送となりました。現地には今年8月に回送された七光台支所所属の8119Fと8558Fが未だに手を付けられない状態で残っており、同じ6両組成というのもあってかキレイに並べられて留置されています。

 ところで、この日解体線近くにいる車両が奇妙な状態で佇んでいました。
 なんとこの度翌年の春に開業を控えている東京スカイツリーの開業を記念して100系スペーシアの(簡易)リニューアルが行われるのですが、その際に新しい塗装に変えられる為その試験に北館林で解体を待つ8000系の車体が利用されたみたいです。
 この後で画像を何枚か添付します(まぁあんまり大々的に載せるのは好ましくないって事ですが、微妙な画像しかないんでという事で^^;)

 これからも長いスパンで8000系の廃車・解体がここで行われる訳ですが、そんな歴史の中にこういった試験塗装車の話があったっていうのも面白いものです。

 あと今回は東上線内から廃車回送を追っかけたので、秩父線内で撮影した画像等も交えてご紹介させて頂きます。


では前置きが長くなりましたが本編をどうぞ。

寄居駅で待機中の8000系と秩父鉄道1000系
↑秩父鉄道1000系と並ぶ8000系。久々にオレンジのリバイバルカラーを見ました。

8506Fを先頭に秩父鉄道線内快走
↑今や東上線内では通常先頭に立つ事の無い8506(秩父ATS搭載車)。秩父線内をゆっくりと走ります。

8559F
↑最後尾の8559Fです。2日前は運転台体験車両として大活躍でしたがこの日で最後。

8138F
↑羽生駅の伊勢崎線ホームに停車中の8138F(+8559F)。秩父1000系と並びます。影…

北館林到着
↑北館林に到着した8138Fと8559F。隣りの8119F(+8558F)は8月に廃車された編成。
右上に怪しげな色をした車両が…。

試験塗装8000系
↑試験塗装に使用された8000系。ツートーンカラーを思い出しますね…。
※敷地外から撮影してます。

試験塗装8000系
↑別角度から。紫っぽいのもありましたが撮影出来ません。
※敷地外から撮影してます。

8119Fと8138F
↑8119Fと8138F側。野田線と東上線って事で回送幕の色が違いますね。

8119Fと8138F
↑元本線で活躍していた両編成。8138Fは東上線へ、8119Fは野田線へ。

8558Fと8559F
↑番号が近いもの同士での並びです。なおクハ8657は電車一連番号の通算1000両目で8558Fのモハ8558は1001です。
じゃあ8559Fは・・・というと1047と1048となっており製造時期に若干違いがあります(^^;)
8558Fは本線で活躍し野田線へ行きましたが、8559Fは東上線のイメージしかありませんね。

試験塗装車達
↑試験塗装に使用された8000系ですが、本線側は普通の状態です。
ちなみに使用された車両は、上り方から8341、8441、8136、8236です。

夕日に照らされ
↑夕日に照らされ佇む廃車体達です。長い間お疲れ様でした。

 東上線のワンマン以外の8000系もいよいよ風前の灯となりました。そして東武8000系最後の原型タイプの顔を残す8111Fも東上線ファミリーイベントの後に開催される南栗橋での展示の為に東上線を去ります。これが最後の東上線だそうで、南栗橋到着後の処遇は不明だそうです。(某雑誌によれば南栗橋で保存が決定したという記事を既に掲載していますがね。)
 そして東上線は今後30000系の転用が増えるそうで、更には来年度に予定されている副都心線の東横線との相互直通運転開始に伴う車両の動き、更にはATC運転の開始で更に動きが加速していきそうです。8000系の池袋口での活躍は本当にあとわずかだと思った方が良さそうです。

とにかく記録はお早めに

※車両の動き等は相互リンクをしているkasukabe総合車両センター様を参考にさせて頂いております。

御覧頂きありがとうございました。
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