特集:北館林の8000系達。 Vol.2 東武8000系渡瀬の地へ

〜カルピス群馬工場横に8000系が〜

 東武鉄道の貨物輸送は2003年の秋まで残っていました。その区間は久喜〜北館林荷物扱所であり、最後まで貨物列車が走った北館林荷扱所は同時に東武電車が解体される際に最後に留置される場所としても有名です(ちなみに東武電車以外も解体されています)。ちなみに前述の様に貨物輸送が終了してからは荷扱所ではなくなり、渡瀬駅の北に位置する留置線って事で渡瀬北留置線と呼ばれ廃車、解体を待つ車両の留置線として見られる様になりました。私は今も北館林って名前の方で呼んでいます。(北館林荷扱所時代は鉄活動すらしてないのですが…^^;)
 近年では5000系列や1800系通勤車改造車などが留置されており、回送される度にその姿を見ようとファンが訪れる場所でもあります。その東武電車最後の地についに東武8000系が留置される日がやってきました。

 Vol:1で紹介した8000系未修繕3編成の七光台区回送ですが、結局故障を起こした8134Fと8523Fの廃車回送の為に七光台区にやってきました。そして2008年1月末に2日に分けてそれぞれ(8578F+8571F+8134F、8580F+8523F)終電後に回送されています。

 その時の様子は当サイトと相互リンクを結ばせて頂いてる、Kasukabe総合車両センター様の所にて御覧下さい。

 自分も是非とも見に行きたかった初の編成単位での廃車回送なのですが、見に行けず仕舞いだったので祝日で休みを貰えた2月11日(月)に北館林まで行って参りました。そしてオレンジ色の屋根が特徴のカルピス群馬工場の横に東武8000系が留置されていました。

留置風景
群馬県道7号線の陸橋より撮影。
この地で撮影するのは最後の5070系がいた頃からで、
その後も5050系や1800系が留置される度に撮影したものですが、
勿論8000系が留置されているのは初めて目撃。

8578Fと8134F
8134Fと8578F。こうしてゆっくり顔を並べるのも春日部検修区時代以来でしょうか?

8580Fと8523F
8523Fと8580F。こうしてゆっくり顔を並べるのも春日部検修区時代以来でしょうか?
8623には“休車”の紙が。これは七光台区で貼られてそのままなんだと思われます。
また8623は前照灯も抜き取られており(8523に移植)、痛々しいですね…。

気持ちの良い冬晴れ
気持ちの良い青空の元、最後の時をゆっくり待ちます…

隣を新顔(?)の850系が通過
北館林は佐野線沿線にあります。隣を走るは前パンタがかっこいい850系851F。
隣に留置されている編成の運転台がこの851Fの運転台に再利用されています。
※クハ8434orモハ8523の運転台機器→モハ851-1の運転台機器として流用
こうして解体留置線で再会を果たすのも何かの運命でしょうか。

 8134Fと8523Fは重大な故障を起こし、長期に渡り営業入りしなかった事もありここに回送された時点で間違いなく廃車だろうという声が聞こえましたがその牽引役となった8571F、8578F、8580Fについては廃車されるのか否かで分かれました。というのもここまで未修繕という事は当然8000系の中では車齢が若い(勿論製造年だけを見れば若くなどないのですが^^;)という事で修繕されるのでは?という声が聞かれました。

 自分もそのまま廃車される事には疑問を抱いていました。それに8000系が既に696両修繕されていた事もあり、あと2編成が修繕されれば修繕700両を達成する!!等と微妙な事まで考えていたものです。というのも修繕600両を達成した時は81113Fに西新井工場お手製のHMが掲出されていた事があり、この際だから700両も達成してなんか祝福でもしよう!!(?)みたいな妄想を自分の中で描いていました。しかし、2両固定3本。修繕してまで使う路線などあるのだろうかというのも頭に浮かびました。どうせならワンマン運転用ではなく東上線とかの増結用にスーパー8000系を…何て事があったら面白いのですが2004年度以降ワンマン用以外では8000系の修繕が行われていなかったので当然そんな事はないだろうと諦めてはいました。
 結局、未修繕3編成は修繕される事なく廃車、解体となるようです。しかし自分は解体線に移動されるまではどうにも信用出来ません。やはり今まで東武8000系のしぶとさを見せ付けられてきたゆえでしょうか…。

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