8000系バリアフリー修繕車(ローカル用ワンマン編成)
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〜2005年度〜


 この年の修繕車からは、環境対策として車両冷房の冷媒をオゾン層保護の為のオゾン層破壊係数が0の代替フロンへ交換しています。(在来車に関しても順次取替えが進められているようです。)
 2005年度は2006年3月18日の改正から館林地区(佐野線・桐生線・伊勢崎線太田〜伊勢崎)のワンマン運転開始にそなえ前年度に続き3両固定編成の修繕を中心に行います。
※なお前年度に修繕された800系・850系ですが、801F+851Fが7月より暫定的に本線で運用を開始しました。なお朝ラッシュ時に増結される運用んは就かずに基本的に3+3の6両で運用されました。その後802F+852F、803F+853Fと本線で運用に就きましたが804F以降はそのまま館林に回送され、854Fは佐野線で単独での試運転を開始し報道公開の場にも出されました。

暫定的に本線で運用された800系+850系の6連
↑本線で走った3両固定+3両固定の6連。パンタが4丁と普段とは違った印象。

新しい冷媒を採用した冷房機暫定的に浅草駅にも乗り入れた800系+850系
↑見た目は変わらない冷房装置。右は浅草駅で撮影した852Fで、今では貴重な光景。


〜2005年度修繕車〜
2両固定:8572F(南栗橋車輌管理区館林出張所)
3両固定:803F(元8187F)・804F(元8193F)・805F(元81103F)・853F(元8187F)・854F(元8193F)・855F(元81103F)
(いずれも南栗橋車輌管理区館林出張所)

〜2006年度〜


 この年の修繕車は先ず館林地区ローカル線で最後までツーマン運転区間として残った小泉線館林〜西小泉のワンマン運転化に必要な2両固定編成の修繕と将来宇都宮線でワンマン運転が行われる事を考えて4両固定編成の修繕が行われました。
 800系・850系誕生の際に8両固定編成を3両固定2本に分ける改造が行われたが、当年度では8両固定から4両固定2本に分ける改造が行われました。これにより8両固定の81105Fから従来の編成番号でありながら4両固定となった81105F(クハ8100+モハ8200+モハ8300+サハ8900→クハ8400)と新たに81106F(サハ8900→クハ8100+モハ8200+モハ8300+クハ8400)が誕生する事となりました。(サハ8900形がそれぞれ先頭車化改造されます。)
 また後に8189Fが修繕入場し89F、90Fに分割で修繕されました。なお先頭車化される車両については800/850系と同様前面部の鋼体をアルナ車両で製造の上取り付けられています。なお81118Fの修繕により4両固定の未修繕編成は消滅しました。

8579Fの回送。8191Fと8573Fのサンドイッチ。
↑06年度にもなるとこの光景もお馴染みの物となりました。

館林に入場する8両固定・81105F先頭車改造の際に使用される前面の鋼体
↑入場時は8両固定だったが、出場時には4両固定に。右は先頭車化改造部分に使用される顔の鋼体。

 なお8両固定編成から4両固定2本にする際に、モハ8300+サハ8900(上り方)連結部とサハ8900(下り方)+モハ8200の連結部にあったスライド式引戸が撤去された。これはサハ8900形がクハ8100形に改造するにあたり他の編成と仕様を合わせる為であって、この撤去に伴い妻側窓の形状が変化しています。

↑8両固定だった時にあった中間引戸だがクハ8100形に形式変更するにあたり撤去されてしまった。

↑こちらが元々中間引戸があった部分。引戸撤去分だけ奥行きがある為に新たなサッシ枠が取り付けられた。
外部側は以前と同じ固定窓だが形状が四隅にRのついた形から長方形になった。

〜2006年度修繕車〜
2両固定:8564F・8574F・8576F・8579F(いずれも南栗橋車両管理区館林出張所)
4両固定:8189F・8190F(元8189F)・81105F・81106F(元81105F)・81118F(いずれも南栗橋車両管理区新栃木出張所)


〜2007年度(最終年度)〜


 修繕工事最終年度となった2007年度は、前年度に引き続きワンマン運転が開始を控えた宇都宮線へのワンマン対応車増備の為に、先ずは4月中旬に東上線で最後まで残っていた8両固定未修繕の81115Fを4両固定2本に分割の上修繕しました。
 またこのワンマン運転開始に伴いあと1編成確保する必要があった為(予備の為?)、七光台検修区から81108Fが7月に春日部区へ転属。わずかながら本線で活躍した後に津覇車輌へ入場し年末に津覇を出場し、年が明けた2008年1月より遅まきながら運用を開始しています。なお81108Fの場合は修繕された2001年度に春日部検修区(当時)に配属された為、クハ8100形前面部に19芯ジャンパー栓用の受け金物が取り付けられていましたが、ワンマン改造に伴い撤去されています。
81108F(ワンマン改造前)81108F(ワンマン改造後)
↑19芯ジャンパー栓受けの台座金物が撤去された。(左側の正面右下にご注目)

 次に東上本線の支線である越生線が2008年6月にワンマン化される為、こちらにもワンマン対応の8000系4両固定編成が必要となった。森林公園区には既に小川町〜寄居ワンマン運転開始により8000系4両固定のワンマン運転対応車が6編成いたが、越生線用とこれ等を共通運用化した上で更に6編成必要となった。しかし既に8両・6両・4両固定編成の修繕を終えていた為、ここでは既に修繕されていた8両固定編成を4両固定2本に改造する方法がとられる事となった。まず第一陣として01年度に修繕されていた8183Fが2007年11月に津覇車輌へ入場し8183Fと8184Fへ分割改造された。続いて8197F、8199Fと津覇へ入場し同様の改造を受けました。
 なお今回の分割改造では、今までと違い既に修繕されていた編成の為、8両固定の下り方モハ8300型にあった車イススペースが4両固定化に伴いモハ8200型に移動する為、それに伴い座席の再設置とモハ8200型の車イススペース部の座席撤去と付近の扉のレール切り欠きなどが行われた。下り方のモハ8200型は4両固定化により弱冷房車化されます。
 
以前は車イススペースがあった証新たに改造されたモハ8200形
↑(左写真)座席が普通に配置されていますが、車イススペースを示すシールが剥がされた跡が残ってます。
これが証拠で、以前ここに車イススペースがあった事を示しています。
(右写真)以前は8両固定下り方で車イススペースが無く非弱冷房車だったモハ8200形。と書いても分かりにくいですね。
※この写真は8184Fにて撮影しています。

 更にこの年度の修繕車とワンマン改造車では2004年度から81109Fで試験採用されていた前照灯のデフロスタを取り付けた。しかし運転台を見るとデフロスタ試験車というシールが貼ってあり本格的に使用しているのかどうかは分かりません。
81106F81108F(ワンマン改造後)
↑左が06年度修繕の81106Fで右が07年にワンマン改造を受け前照灯にデフロスタが取り付けられた81108F。

 更にクハ8100とクハ8400の後ろ側の台車にセラミック噴射装置と思われる物が設置されました。雨天・積雪時の制動力確保の為に砂撒き装置が取り付けられている車両がいますが、セラミック噴射装置は粘着力を増すセラミック粉を線路に噴射する事で制動力を増す効果がある装置です。砂撒き装置よりもコンパクトで強力であるなど利点が多い為、JR新幹線をはじめとしてJR・私鉄各社に普及し始めているようです。
8184Fで撮影
↑8184Fで撮影したクハ台車(後部)。車輪横に見える筒状の物がセラミック粉の入ったタンクと思われる。

 この8199Fの改造で20年以上に渡って施工され続けてきた東武8000系の修繕工事・分割改造・ワンマン対応改造工事が終了となりました。春日部区に残った2両固定3編成は残念ながら修繕される事なく廃車となり、修繕された両数は696両と700両までは届きませんでした。

〜2007年度修繕車〜
4両固定:81115F・81116F(いずれも南栗橋車両管理区新栃木出張所)
〜ワンマン対応改造編成〜
4両固定:81108F(南栗橋車輌管理区新栃木出張所)
8183F・8184F・8197F・8198F・8199F・81100F(いずれも森林公園検修区)


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